今日もトラックは何百個ものダンボールを積んで荷物を届ける。“ピンポーン”「きたぞ きたぞ」ワクワクしながら中身を確認、いらなくなったダンボールはポイっ。それぞれの部屋から捨てられたダンボールは積もりに積もり……いつの間にかビルよりも高くなる。すると突然「からっぽだー!」と叫び、世界のすべてをむしゃむしゃと食べはじめたーー!?果たして、世界を飲み込んだダンボールたちがなりたかった夢とは?そして食べられてしまった人々と世界はどうなるのだろう?
捨てられたダンボール箱たちの氾濫と反乱をコミカルに描いたナンセンス絵本です。
でも大人としては痛烈な風刺絵本にも見えてきました。
通販流行りの今日は、気軽にネットで物が購入できます。
宅配便が飛び交います。
でも、けっこう変な物を無駄買い、勢い買いしてはいないでしょうか?
絵本に紹介された怪しげな商品を軽く笑い飛ばせないような気がしてきました。
ダンボール箱は正しく畳んで回収されているでしょうから、その意味ではナンセンスです。
配達を終えた空箱は、役目を終えたのです。
でも無数に作られるダンボール箱は、実は環境破壊の原因になってはいないだろうか?
ダンボール箱が何かを入れたがって反乱を起こす前に、彼らの利用策を考えられないだろうか?
そうすればダンボールゴミは減らせられるのではないだろうか?
無駄買いの抑制と、資源の活用法検討による、SDGs絵本にも思えたのですが、どうでしょう。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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