素朴で芯の強い賢治の表現者・佐藤国男が刻む、力強くあたたかい宮沢賢治童話絵本。美しい木目を生かした版画だからこそ描き出せる、生命の躍動と自然の息吹。子どもたちに自然や愛のすばらしさをやさしく伝える。
インパクトのある版画絵本です。くっきりした木版画の中で、次々と登場する動物たちが、水車小屋の外の風景に描きこまれているのが印象的でした。
屋外風景が多いのも、独特な空間を感じられて、ゴーシュの練習風景にとどまらず、音楽シーンを描いているような気がしました。
そして何より、ゴーシュを左利きで描いていることに、佐藤さんのこだわりを感じました。
宮沢賢治は左利きだったのでしょうか。
楽団の他のメンバーから、ゴーシュを個性的に際立たせていました。 (ヒラP21さん 60代・その他の方 )
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