ひとつのアクションが「水におちたひと粒の小石」のように大きな波を生む… 「行動」の大切さを説く希望あふれる絵本 全米で大ヒット中!絵本のドリームチームがおくる《I AMシリーズ》翻訳第2弾
感染症の猛威、絶え間なくつづく紛争・内戦、飢餓・貧困、環境破壊、気候変動、頻発する災害、大国間の緊張、核の脅威、国家や経済という枠組みの根腐れ……いま世界はあまりにも多くの問題に直面しています。そうした地球規模の課題と複雑にからみあうかたちで、個々人の生活や精神もまた憔悴と不安に満ちたものとなりつつあります。問題の巨大さにおしつぶされ、「わたしひとりが何をしようが、変化などおきやしない」と感じてしまう日もあります。そんな日は、ぜひこの絵本をひもといてみてください。 本書はダライ・ラマのあるつぶやきにインスピレーションをえて書かれました。ダライ・ラマはこういっています、「水におちたひと粒の小石が波紋をひろげるように、個々人の行動がはるか広範囲にまで影響をおよぼすことがある」(Twitter@DalaiLama 2013年5月10日)と。 たしかに、とてつもない偉業も、はじまりは「たったひとつのアクション」です。絵を担当したレイノルズも本書で指摘するように、今日の「気象危機」をめぐる運動の大きなうねりは、グレタ・トゥーンベリというひとりの少女の行動に端を発しているといえます。いまわたしたちが目にし、参加しているさまざまな運動も、たったひとつのアイディアやちょっとした変革からスタートしているのです。 この世界をもっと生きやすく、心かよいあう平和な場所にするための第一歩は、だれでもふみだすことができる―哲学的でありながら詩的でわかりやすい文章と、カラフルで躍動的なアートによって、本書はそのようにつげています。文明が本来的にはらむ矛盾が噴出し、困難に満ちあふれた時代に、おりにふれわたしたちに希望をあたえてくれる心の書となるでしょう。(しまづ・やよい)
はじめの一歩がどれだけ大切か、全てが1から始まるという、当たり前のようで、哲学的な重みを持った、人生訓のような絵本です。
絵本の中に描かれた、様々なはじめの1が、シンプルに嫌味なく、心に波紋を起こしていくとしたら、この本が人にとってのはじめの1つになるのでしょう。
さりげない絵本ですが、ピーター・レイノルズのマジックが、とても気持ちをほぐしてくれました。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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