真夜中のバス停に、妖怪たちが並んでいます。そこに、たこにゅうどうのバスがやってきました。「にょろにょろにょろにょろ ごじょうしゃください」あれあれあれ?!窓の部分に穴が開いています。ページをめくると、バス停に並んでいた一つ目小僧がバスに乗り込んで見えるというしかけになっているのです。これは楽しい!思わずパタパタとめくり返したくなります。
次にやってきたのはちょうちんおばけのタクシー。タクシーの窓も穴が開いています。ということは、また別の妖怪がそこから顔をのぞくはず。次から次にやってくる不思議な乗り物から、次はどの妖怪がどんなふうに顔を出すか予想しながら読み進んでいきます。
この楽しいしかけ絵本の作者は、イラストレーターとして活躍後、40歳から絵本作家となった古内ヨシさん。『きつねうどんたぬきうどん』(大日本図書)や『ウシくんにのって』(絵本塾出版)など、ユーモラスなお話をたくさん描いている作家さんです。古内さんの描く妖怪たちは、愛嬌たっぷりで全く怖くありません。むしろかわいいくらいです。そんな愉快な妖怪たちと、夜のドライブに出かけてみてくださいね。
(出合聡美 絵本ナビライター)
まよなかのバス停で、バスを待つ妖怪たちのもとへやって来たのは、たこにゅうどう、ひのくるま、いったんもめん。今度は普通のバスがやって来たと思ったら、人間が乗っていて…?穴あきしかけの窓から顔を出すのはいったいだれかな?愛嬌のある妖怪と乗り物の組み合わせが面白く、オノマトペが笑いを誘います。
真夜中のバス停に、妖怪らしくておもしろい乗り物がやってきます。
バス停で待っていた妖怪たちは、次々とやってきた乗り物に乗り込んでいきますが、その乗り込んだあとに書かれていたコメントが、私としては一番おもしろかったです。もちろん、「オチ」もおもしろかったです。 (さくらっこママさん 30代・ママ 女の子6歳、男の子4歳)
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