ヒゲよし、マゲよし、気分よーし! 城下の町の見回り、いこみゃー。テングといっしょに、いざしゅっぱーつ。
今日も平和で何事もなーし……とは、いかなくて? 大仏さまは足がシビれて、風神雷神は大げんか!
どうしたらえーかっしゃん……。
心配ご無用、問題なーし。ここにきたるは、豊臣のひでよーし! お悩み解決、これでよーし。
名古屋弁で話す織田信長が主人公の『ノブーナガ』につづく、丸山誠司さんのあっぱれ武将絵本第二弾。名古屋弁で話すひでよしが、友だちのテングといっしょに町をパトロール! 神さま仏さまに、オオナマズまで!? 先々で起こるおかしなトラブルに、これまたおかしなアイデアで立ち向かっていきます。
パワフルなのにかわいらしい、豪快なのにやわらかい、名古屋弁の独特な雰囲気がたのしい! リズミカルに小気味よくくり出される名古屋弁は、読み聞かせをしているうちに、なんだか歌でも歌っているような心地になってきます。
みんなの困りごとを解決していくうちに、思わぬごほうびにありつけた、ひでよーし御一行。「よーし、きてちょー!」の掛け声に、テングも、大仏さまも、カッパも集合。「みなもでーらきげんよーし」な結末に、ほっこりあたたか、うらやましー!
声に出して読んだら、でーらたのしー、まちがいなーし! な一冊です。
(堀井拓馬 小説家)
はやおき よーし てんき よーし わしは ひでよーし 今日も てんぐと見回りにしゅっぱーつ。 困り事をつぎつぎと解決して みなも でーら きげんよーし! 尾張弁わかりゃーす? ぜひ声に出して読んでちょー。
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