小さなねずみのチュッチュとチョピー。大の仲良しの2ひきは、チャップおじさんの家のガレージで部品集めを手伝うことになりました。なんのための部品かって? それがわからないんです。ガレージには木の板やロープ、ドリルに刷毛など工具がたくさん。「(何ができるかは)お楽しみさ。まずは椅子を探してきておくれ」とおじさんは言うのですが……?
人気絵本作家の新井洋行さんと小林ゆき子さんが組んだ、しかけ絵本。ページをめくると、チュッチュとチョピーが探してきたものがピタッと工作中のものにハマるしかけになっています。椅子の次はハンガー、それから丸いものを4つ……。「次に探すものは? 最後はどうなる?」と読み進めながらワクワクしっぱなしです。インテリアや生活道具もかわいくてずっと眺めていたくなります。
「チュッチュとチョピー」シリーズ第3弾。今回も最後までハラハラドキドキ。どうなるかわかりません。大きく右開きに展開するクライマックスは、爽快感抜群! この気持ちよさ、クセになりそう。緑いっぱいの気持ちいい野原に、夢もふくらむDIY用ガレージ! さて、おじさんと2ひきの子ねずみチュッチュとチョピーが作ったものは、いったい何だったのか、絵本を読んでのお楽しみ!
(大和田佳世 絵本ナビライター)
なかよしねずみのチュッチュとチョピーに、チャップおじさんが言いました。「今からいいものを作ろうと思うんだが、部品集めを手伝ってくれないかい?」――いったい何ができるのでしょう?
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