あなたはこの世界でたったひとりの「とくべつ」。さらに他の人もみんな世界にひとりの「とくべつ」。みんな「とくべつ」でみんな違うからびっくりしちゃうこともあるかも?
本書では「性」と様々な“自分らしさ”について考えていきます。「性」は「からだの性」と「こころの性」があって、男の子と女の子だけじゃないし、「からだの性」と「こころの性」が違うこともある。 どんな子が気になってドキドキするのか、恋の性もそれぞれ違う。自分の恋の性がわかっている子もいるし、決められない子もいる。自分の「性」に気づくと、他の人の「性」も気になっちゃうよね。でも聞かれたくない子もいるから聞かないよ。 「見た目」について悪く言うことも、褒めることも、気をつけたい。「いやだ!」って口に出すことも大事なこと……。
本書はこのように、ふだんの生活の中では子どもにちゃんと伝えることが難しい「性」に関するあれこれを、あらためてメッセージとして伝えるきっかけになる絵本です。「多様性」「LGBTQ」「性同意」など、ニュースで知る言葉より先に、“ありのままの自分”に耳を澄ませて受け入れることができたら。大人になったとき、その子が色々な人と自信を持って関わり、生きていく手助けになるかもしれません。
性の多様性があたりまえになりつつある時代。世代間の感覚やマナーも変わりつつある中で、今後、どのように互いを思いやりながら生きていったらいいのか。そのヒントを本書で探せたらいいですね。大人・子どもに関わらず、あなたはあなたでいるだけで「とくべつ」。子どもに教える前に、大人たちこそがこの本で学ぶことも、とても大事なことだなと思います。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
「性」ってなんだろう? それは「自分らしさ」です。
子どもたちには、ありのままの自分を好きになってもらいたい。 それが自分と人とを大切にできることに繋がります。 ほかの人と好きな物が違っても、見た目が違っても、わたしもあなたもそのままで素晴らしい。
そして、いやなことは「いや」って言ってもいいんだよ。 あなたは世界でたったひとりの「とくべつ」だもの。
そんなメッセージがこの1冊で伝えられます。 「多様性」「LGBTQ」「性同意」についてお子さんと話をする第一歩として。 これからを生きる子どもたちに伝えたいことがぎゅっと詰まった、一歩先の性教育をはじめませんか?
成人の日を迎える若い人に
こんな絵本のプレゼントはどうでしょう。
たきれいさんの『性の絵本 せいってなーんだ?』。
セックスの絵本ではなく、性の絵本。
最初に、「性ってなんだろう?」とあって、
こう書いてあります。
「性ってじぶんらしさ」って。
そこには3つのみかたがあって、
「こころの性」「からだの性」「こいの性」って書いてある。
「こい」は恋、好きっていう気持ち。
この絵本にはそのほかにも
「いやなときはいやだっていっていい」とか
「いいとおもうものはみんなそれぞれちがう」とか
容姿の違いをからかってはいけないことやとっても
困っている人をたすけることなど、
とっても大切なのに、つい忘れてしまいがちなことが
シンプルに表現されています。
一番大事なことは
自分がこの世界で、たったひとりの「とくべつ」で、
ほかのひともみんな「とくべつ」だということ。
こんな素敵な絵本を成人式に配る
気のきいた自治体はないものでしょうか。 (夏の雨さん 60代・パパ )
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