ルウさんには宝物がひとつありました。それは夫のムーさんから贈られた1枚の大きな大きなお皿。お料理上手のルウさんは、毎日家族のためにごちそうを作り、そのお皿に乗せます。
ある時は朝食のおかずを乗せ、ある時はお誕生日ケーキを乗せ、またある時は大きくなった息子専用のお皿になったこともありました。そのお皿には家族との思い出がたくさん詰まっています。
ところがある日、ムーさんは病に倒れ、帰らぬ人となってしまいます。ふさぎ込んだルウさんは、この思い出のお皿が割れないように、箱に入れてしまおうとしますが……。
作者のあさのますみさんは、『まめざらちゃん』(白泉社)でMOE創作絵本グランプリを受賞した作家さん。「アニマルバス」シリーズ(ポプラ社)など多くの絵本を手がける他、浅野真澄の名で声優としても活躍中 イラストを描くのは、漫画家でイラストレーターのイシヤマアズサさん。美味しそうな料理と温かみのあるタッチが魅力の作家さんです。
この物語には絵本には珍しい大きな別れがあります。胸が締め付けられる思いですが、人はそれを乗り越える力があるのだと教えられます。子どもだけでなく、大人にも大きな気づきを与えてくれる作品。大切な人を思いながら読みたい一冊です。
(出合聡美 絵本ナビライター)
大切なひとがのこしてくれた、かけがえのない宝物
ルウさんの宝物は、ムーさんからもらった大きなお皿。家族のためにお皿いっぱいにごちそうを作り、幸せな時間を過ごしました。ある日、ムーさんが病に倒れます。ふさぎこむルウさんは、お皿をしまいこもうとしますが……。1枚のお皿がつないだ心温まる愛の物語。
タイトルからはこんなお話だとは思いませんでした
旦那さんが おおきなおおきなお皿をプレゼントしてくれました
幸せいっぱいの くまのルウさんの笑顔が良いですね
美味しそうなご馳走を食べて、家族も増えて 子供たちと幸せいっぱいの日々
時にはお誕生日のケーキを入れて
子供たちも大きくなり 家から出ていきました
だんだん年をとり ある日 旦那さんが 病でなくなりました
悲しくて つらくて 笑顔のないルウさん
大きなお皿を見るのがつらいのでかたずけようと思いました
すると箱の中に 旦那さん方のメッセージを見つけたのです
「たのしいおもいでが たくさんできますように」
これを見てルウさんは 大きなパイを焼いて近所の方にごちそうしたのです
やっと 笑顔が戻ってきたルウさんです
良かったね! (にぎりすしさん 60代・その他の方 )
|