むかし、鳥や蝶もまだ飛べなかったころ、遠い国から男の子がやってきました。男の子はいろんな羽が入ったかごをせおい、飛びたがっているものたちに羽をあげていたのです。ツバメには黒い羽、ハトにはふんわりとした白い羽、トンボやセミにはすきとおった羽を。ところがある日、強い風が吹いて……。フランスの外交官が、息子に贈ったピュアな物語。
「幸福な王子」にどこか似ているという感想を持ちました。
どこからともなくやって来て羽を分け与える少年。
終わり方が、予想したものとは違っていたのが意外でした。
絵の線が点描画なのでしょうか。独特で印象に残りました。
静かなお話に絵が合っていると思います。 (はなびやさん 40代・ママ 男の子8歳)
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