光・量子が、半導体、スマート製造、スマートモビリティ、セキュリティを変革する。
本書では、国家プロジェクト「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」第2期の「光・量子を活用したSociety 5.0実現化技術」をテーマに、最先端のイノベーションや研究成果、社会実装への取り組みなど、プロジェクトの全貌をわかりやすく紹介しています。『ここで生み出されたイノベーションを産業や企業のビジネスで生かすことができれば、半導体などのスマート製造、自動運転やロボットなどのスマートモビリティをはじめ、多くの分野で日本経済や日本企業の成長に貢献できるのではないでしょうか。日本はこの分野で、世界をリードする潜在力をもっていると確信します。』(「おわりに」より) Society 5.0とは、サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の「超スマート社会」のこと。日本政府が世界に向けて発信した、次の時代のデジタル社会のビジョンを指します。その実現を加速するため、日本の切り札である「光・量子テクノロジー」の活用を目指すのが、このプロジェクトです。
科学技術イノベーションが拓く、デジタルトランスフォーメーション時代の新たな社会とビジネスのあり方を、すべてのビジネスパーソン・すべての日本人にお届けする1冊。
【目次】 はじめに 第1章 戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の概要 第2章 SIP「光・量子を活用したSociety 5.0実現化技術」の概要 【コラム】国際シンポジウムで明らかになったエコシステムの仕組み 第3章 研究開発拠点の研究成果と社会実装 [インタビュー1:東京大学] レーザー加工CPS開発でパラダイムシフトを実現する [インタビュー2:浜松ホトニクス・宇都宮大学] レーザー加工を革新するデジタル光制御の開発 [インタビュー3:京都大学] フォトニック結晶レーザーがもたらす業界のゲームチェンジ [インタビュー4:九州大学] 九州半導体アイランド実現に向け量子コンピューティングシステム研究センター設立 [インタビュー5:NICT(国立研究開発法人情報通信研究機構)] 量子コンピュータ時代の量子セキュリティ技術開発の重要性 [インタビュー6:早稲田大学・慶應義塾大学] Society 5.0を実現する量子コンピューティング 第4章 光・量子技術を社会に還元するCPSプラットフォーム 第5章 関係者座談会:SIPを成功に導くための新たなマネジメント手法について おわりに──監修者から──
|