著者自らの生い立ちや、さまざまな人びととの交流、そして子どもの姿を見つめつづけてきた体験を通して、絵本のすばらしさを綴った、心暖まる待望のエッセイ集です。
昨年10月に中川季枝子さんの講演会をお聞きする機会がありました。
子どもの頃に出会った岩波少年文庫のお話に始まり、保育園での子どもたちに読んだ本のこと、子育て中に読んだ本のことを語ってくださり、
とても楽しい時間でした。
中川さんご自身も絵本のことについて書かれていたことを思い出して、読んでみたくなったのがこの本です。
見開きで左側が本の挿絵、右側が中川さんの本を読まれた印象が描かれていて、
巻末には掲載作品一覧があります。
とても読みやすい絵本の紹介の本になっています。
絵本のことをあまりよく知らないと言われる初心者の方、子どもに何を読んでいいのかわからないと思われている親御さんたちにとって
この上ない絵本ガイドとなっています。
中川さんの子どもに向ける暖かいまなざしが感じられる本でもあり、お薦めです。 (はなびやさん 40代・ママ 男の子8歳)
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