『海』『山』『虫』『女』……地球史的視野をもつ稀有な歴史家の全貌を明かす日記、本邦初訳! 「ミシュレの日記はフランスの告白文学において最も驚嘆すべきものの一つ」(『ル・モンド』1950年)。浩瀚な『フランス史』全六巻を著した大歴史家の日記が、いよいよ刊行される。個人的出来事にとどまらず、歴史家としての情熱と不屈の意志、地球全体へのまなざしを明かす貴重な記録。 第1巻は七月革命(1830)から二月革命(1848)への移行期。妻や父との死別を経て、個と、人類という普遍との運命を思い見る全体史家の姿が浮き彫りになる。
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