フランス革命はその栄光だけでなく、支払った代償も大きかった。
大革命からナポレオン帝政の25年間、戦場で、断頭台で、 どれだけの人間が死んだのだろう。 どのような芸術作品が生まれ、どれだけ文化財が破壊されたのだろう。 フランスは本当に人権の国、自由・平等・博愛の国になったのだろうか――。
人口動態、領土、法制、文化、芸術、農業、産業、商業、財政、社会の 各分野について、大革命前夜とナポレオン帝政崩壊直後を比較し、 革命がもたらしたものを検証する。 革命の負をあぶり出す斬新な切り口で、より正確な革命像を描き出した本書は、 フランス革命に関する貴重な書である。 解説=鹿島茂
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