紀元前の昔から,人々は数の世界に魅了され,探究してきました。たとえば,“数の原子”ともよばれる「素数」。発見以来,ユークリッド,ガウス,オイラー,フェルマーなど,名だたる大数学者たちが熱中してきました。それにもかかわらず,今もなお素数については,深い謎が残されています。 数だけではありません。無限に√や分数を連ねるとπなどの特定の値になる不思議な式,数学界の“三大選手”π,i,eを一つに結び,世界一美しいと評される「オイラーの等式」など,長い数学の歴史の中では,さまざまな興味深い数式が見いだされてきました。 本書は,数と数式が織りなす神秘の世界を紹介した『数学の世界 数と数式編』(2020年刊行)の改訂版です。それぞれの数や数式の不思議な性質をじっくりと解説しています。ぜひ,数学の世界の不思議と神秘を堪能してください。
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