あなたはよつばを見つけたこと、ある? もんしろちょうから聞いたよつばの秘密のお話、こっそり教えてあげる。
「あれ? きみの はっぱは ぼくと ちがうみたい」 「あたしたち、みんな さんまいよ」
みんなと違うからと、ひとりぼっちになってしまったよつばの子。でも、よつばの子は自分ではよくわからない。そんなある日、もんしろちょうがふわりとやってきて、言います。
「あら、あなたの はっぱ、かわいい。おはなみたい」
水たまりにうつった自分の姿を見たよつばの子は、(ああ、とっても かわいい)と心から思い、嬉しくなったのです。よつばの子にはあたたかな笑顔が浮かんでいます。すると、ふしぎなことが起こります。よつばの子のまわりには、友だちがどんどん集まってきて……。
よつばを見つけるのが得意な女の子をとおして語られる、しろつめくさのふんわり優しいお話。よつばの子の気づきをきっかけに、他の子にもだんだん自分の不安が見えてきて、それでも少しずつ自分が好きになっていくのです。淡い色彩で、はかなげな雰囲気で描かれるしろつめくさの原っぱだけれど、そこはいつも笑顔でいっぱい。一面に生えているしろつめくさの葉っぱを眺めながら、私たちはいつでもその話を思い出すことができるのです。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
「あたしたち、みんな さんまいよ」 「なんで きみだけ ちがうの?」 そう言われてから、みんなと葉っぱの数がちがうことを気にしていた、よつばの子。 気づけば、ひとりぼっち。 でも、モンシロチョウとの出会いをきっかけに、「わたし、この よつばが すき」。心からそう思えたとき、よつばの子にはあたたかな笑顔がうかんでいました。 すると、ふしぎなことに、よつばの子のまわりにどんどん友だちが集まってきて、笑顔の輪が広がっていったのです――。 そのまんまの自分を好きになることの素晴らしさを伝える、とっておきの一冊です。
とても優しいお話でした。
主人公の四つ葉が、葉っぱが四枚であることを理由に皆から避けられてしまいます。
でも四つ葉は、もんしろちょうの言葉をきっかけに、それを優しい形で克服します。
読んでいて、こんな解決の仕方があるのかと感動しました。
これなら誰も傷つけずにすみます。
自分自身のことも好きでいられます。
年齢や所属、性別に関わらず、全ての人に読んでもらいたい一冊でした。
(めむたんさん 40代・ママ 男の子22歳)
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