ある晴れた日の森の広場。 始まりは、ネズミがリスに話しかけたことからでした。 「せかいで いちばん すてきな うんちしちゃった」 細長い葉っぱの上にねずみがしたのは、豆粒のようなうんちひとつ。 たしかに、ちっちゃくてかわいい。
リスは言います。 「そりゃ、ちがう。ぼくの うんちが せかいでいちばん!」 そうして小枝の上に、小石のようなうんちを5つ。 うん、こちらもこちらで整った形をしてる。 そんな2匹の様子を薮から見ていたのは、イタチです。 「ちがいます。いちばん すてきなのは わたしのうんち」 あら、これまたねじれのきいた個性的なフォルム……。 さらにそれを見ていたケナガイタチに続き、アナグマ、キツネ、オオカミ……みんなが次々とやってきて我こそはと競い合うのです。 「自分のうんちが世界で一番……!」
表情を見ればわかります、動物たち、とっても真剣です。我がうんちをお披露目している時の顔、みんな自信に満ち溢れているんですから。確かにこのうんちも、あのうんちもすてき…… 完全に彼らのやり取りに巻き込まれてしまうのは、テンポのいい会話、そして繊細なタッチと落ち着いた色彩のなかでどこか愛らしさをまとった動物たちの姿に見入ってしまうからでしょうか。2人のフランス人作家が手がけた絵本はユーモアに富みながらさりげなくおしゃれで、アートとしても楽しめます。
世界一のうんちについての談義は、とうとう森の長のようなオジカまで登場!……と、その時、動物たちを狙う影が突然! まさかの展開の末、いよいよ決まる「世界一」は本を読んでのお楽しみ!
(竹原雅子 絵本ナビライター)
動物たちが話し合っているのは……なんと、「うんち」について!?
ネズミにリスにイタチにキツネ。動物たちが森の空き地に集まって、なにやら大真面目に話しているのは、「だれのうんちが世界一すてきか?」ってこと! 「われこそは!」と、アナグマ、オオカミ、はては立派な角をもつオジカまでがやってきて、どんどん話がもりあがりますが、その時、森に危険な影が――。 動物たちはどうなるのでしょうか? そして、世界で一番すてきなのは、いったいだれのうんちなのでしょうか?
フランスから届いた、ユーモアたっぷりの絵本です。
子供たちは「うんこ」が大好き。
その証拠に、あの「うんこドリル」が大ヒットしていうじゃないですか。
でも、それって、あの渦をまいた形状に秘密があるのかな。
もし、ネズミの「うんち」のように豆粒状のものだったらどうだろう。
あ、いま「うんち」って書きました。
「うんこ」はかわいいけれど、「うんち」はなんだかそうじゃない?
絵本『だれのうんちがせかいいち?』はフランスの絵本。
フランスの子供たちも「うんち」が好きなのかな?
文を書いたのは、マリー・パブレンコさん。
絵はカミーユ・ガロッシュさんが描いています。
森の中で動物たちが自分の「うんち」が世界一だと自慢? していくお話。
まずは、ネズミ。
その次は、リス。続いて、イタチ。・・・
どんどん動物たちは大きくなって、
オオカミやオジカまで「うんち」自慢が続きます。
この絵本は楽しいのは、
おしまいに人間の猟師が現れて、動物たちを撃とうとします。
ところが、危機一髪の動物たちを助けるのは
彼らの「うんち」。
さあ、どうなるでしょう。
「うんこ」はかわいいけれど、「うんち」もなかなかやるもんです。 (夏の雨さん 60代・パパ )
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