空を愛した『星の王子さま』の著者サン=テグジュペリの物語
1943年にアメリカで出版されて以来、200以上の国と地域の言葉に翻訳され、現在も世界中で愛される『星の王子さま』。その著者アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリは、祖国フランスをヒトラーに占領された後、ニューヨークであたかも遺書のように『星の王子さま』を書き上げた。 彼の愛する飛行機は、冒険の道具から兵士を殺傷する兵器となり、彼自身も偵察機の操縦士となる。そして、最後はドイツ軍の戦闘機に撃墜され、その生涯を終えた。非常識だが憎めない彼のパイロットとしての生涯は、彼の作品とみごとに重なり、複雑な21世紀を生きる我々にささやかな勇気を与えてくれる。そんな彼の物語を日英対訳で楽しめる一冊。
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