『ふきさんのアイデアおもちゃ大百科』『ふきさんのシーズンおもちゃ大百科 季節を楽しむ遊びのレシピ』に続く好評シリーズ3作目。今回は5分くらいでできるクイックおもちゃがテーマです。手作りおもちゃ作家の佐藤蕗さんが、日常の中で不思議に思ったことや、子育て中にひらめいたちょっとしたアイデアから、実験のようにささっと手を動かして生まれたものが45種類紹介されています。
材料は、紙、アルミホイル、鏡、紙皿、キッチンペーパー、水性カラーペン、ヨーグルトカップ、発泡トレイ……など、身近な生活用品ばかり。目次を見ても「PART1 作らない ほぼ0工程」「PART2 かくだけ 切るだけ 結ぶだけ だいたい1工程」「PART3 思いたったらすぐできる だいたい2〜3工程」と、シンプルさにびっくりです。
例えばアルミホイルで立体の型取りをする「アルミホイルで3Dコピー」はSNSで反響のあった「作らない」遊びのアイディア。また、「立つゆきだるま」は、二つ折りにした紙を、折り目を中心に、大きめと小さめに差をつけて切り抜くだけなのですが、不思議と高いところからパッと手を離すと……ピッと立つ! 雨の日に地面に落ちていたもみじの葉っぱから思いついたそう。
ちっちゃな子が目を輝かせるのは、意外とこんな簡単なもの。ほんのひと手間で身近なものが姿を変えるすごさといったら……「子どもが小さいときに知りたかった!」と唸ってしまう、素朴かつ斬新なアイデアがいっぱいですよ。いや、きっと小学生でも遅くありません。身の周りは材料であふれていること、ちょっと手を加えれば、遊びが生まれることを教えてくれる一冊です。工作に苦手意識のあるお子さん、大人にもぜひ!
(大和田佳世 絵本ナビライター)
好評シリーズ第3弾は、今まで以上にお手軽な遊びとおもちゃのレシピ集。5分でできる・材料ひとつで作れる・作らなくても遊べるなど、究極的にかんたんな即席レシピを45種集めました。こすると消えるボールペンの特性を利用した「メイクが消えるコップ」、アルミホイルで立体の型取りをする「アルミホイルで3Dコピー」など、SNSで大反響のあったアイデアを掲載。そのほか、用意も片付けも簡単な「おてがる色水遊び」、科学的な好奇心をひきだす「雨予想」、ダイナミックな仕上がりが楽しい「ビニール傘でプロジェクション」、針と糸を使わずに作る「ハンカチぬいぐるみ」、市販のお菓子のパッケージを活用したしかけおもちゃなど、日々の暮らしから飛びだしてきた多彩な遊びを提案します! 今日はなにして遊ぼうか?と夢中になれることまちがいなしです。
【編集者より】:::::::::::::::::::::::::::::::: ふきさんは、おもしろがり屋の天才です! このシリーズを通して、私がなにより伝わるといいなぁと思うのは、 日々のちょっとしたことをおもしろがれるふきさんの感性と姿勢です。 たとえば本書で紹介している「立つゆきだるま」。 水たまりにたまったモミジの落ち葉の軸がどれもピン、ピン、と立っているのを見て好奇心がわき、「あの形だとどう落ちても軸が立つのかな?」と家で実験したものがアイデアの元になっているそうです。 ああ、遊ぶって、学ぶって、そういうことなんだよなぁ! と深くうなずきつつ、なかなかやっぱり普通はそんな発想できません。だからこそ、まずはふきさんの知恵と才能を拝借して、日常の中にある「おもしろい」を再発見しよう! そして、ふきさんのようなおもしろがり屋になろう! というのが、このシリーズのひそやかな提案です。 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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