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世界おはなし名作全集 ジャックとまめの木

世界おはなし名作全集 ジャックとまめの木

作: 森山 京
絵: 村上 勉
出版社: 小学館 小学館の特集ページがあります!

税込価格: ¥1,313

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作品情報

発行日: 1989年12月
ISBN: 9784092390034

ベストレビュー

有名なイギリス民話ですが・・・

有名なイギリス民話、「ジャックとまめの木」「三びきの子ぶた」「三びきのくま」の3話からなる絵本ですが、途中にマザーグースのうたもいくつか紹介されていたり、「せかい子ども百科」というコーナーや、「名作の旅」という大人向けのあとがきのようなページまであり、かなり読み応えのある構成となっています。特に、あとがきの「イギリス民話の世界」では、「共通する三の意味」について詳しく述べられていて、今まで何気なく親しんできたお話でしたが、そんな深い意味があったんだ、と感激してしまいました。昔話と言うのは、本当に奥が深いのですね。

3つともハラハラドキドキのお話でしたが、娘のお気に入りは「ジャックとまめの木」。その中でも、“金の卵を産むめんどり”が気に入ったようで、本を読むたびに、おもちゃのにわとりを持ってきては、「産め!」とジャックのせりふを真似て喜んでいます。人食い鬼が次々に食べるごちそうには、ちょっとぶるぶる。きのうは、人間の男の子。今日は鶏の丸焼き。「今度は、カモさんも食べちゃうの〜?」と、怖がっていました。

「三びきのこぶた」は、私のほうが、びっくり。三匹がそれぞれ、わらの家、木の家、レンガの家を作るのは、物語のほんの始まりの部分でしかなかったのですね。その後のストーリーをまったく知らなかったので、そこからの展開と結末に驚いてしまいました。
娘も、おおかみが2匹目のぶたを食べてしまったときには、「え〜っ、またぁ!?」と驚き、3匹目の子豚に何度もだまされ、もう我慢ならないと怒鳴ったおおかみに対し、「怒鳴るのは、いけないんだよね〜!」と、真剣に怒っていました。

「三びきのくま」の絵は、柿本幸三氏によるもの。つい「どんくまさん」を思い浮かべてしまいますが(!)、福音館書店の「3びきのくま」と比べ、やはり気のいいくまさんの印象が強く、女の子の表情もかわいらしく描かれていました。
(ガーリャさん 30代・ママ 女の子4歳)

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