ぼくがいちばん好きな絵本は「ももたろう」。強くて優しくて、かっこいいももたろうみたいになりたい! でも待てよ? なぜ桃から生まれてくるんだろう。他の果物だったらどうなるのかな……?
子どもがそんな想像をどんどん広げていくと、りんごから生まれるりんごたろう、バナナから生まれるバナナたろう……どんどん変な「たろう」が出てきます。バナナたろうはバナナに入っているだけあって「ほ〜そ〜な〜が〜い〜!」だから頼りない!? ぶどうの粒全部から産まれたら数が多すぎ。「たろう」のおじいさんとおばあさんもびっくり!
ちょっとした発想の転換で、考えてもみなかった光景がパッとあらわれる面白さ。作者のおおのこうへいさんは普段TVCMなどを手がける傍ら、イラストレーター、絵本作家として活動中。本作は『ショートケーキになにのせる?』『パンダのがらをなんにする?』に続く人気の妄想絵本第3弾です。 想像を広げるっておもしろい。妄想って楽しい! 「考える遊び」をポジティブに伝えてくれるユーモア絵本です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
みんなが当たり前だと思っていることを、少し角度を変えてみてみると……!? 『ショートケーキになにのせる?』『パンダのがらをなんにする?』に続く、大人気「妄想絵本」シリーズ第3弾! ぼくが一番好きな絵本は、やっぱり『ももたろう』。強くてかっこよくてやさしくて……でも、まてよ? もしも、ももたろうが他のくだものから生まれたら、もっとかっこよくなるのかな? たとえば……りんごたろう! う〜ん、りんごは好きだけど、いまいちピンとこないなぁ。じゃあ、バナナたろう! バナナボートみたいでかっこいいけど、さすがに細長すぎてたよりないなぁ。次は、ぶどうたろう! つぶつぶが多いってことは……なんにん生まれてくるんだよ! なんだか、おもしろい! よ〜〜〜〜し! くだものじゃなくてもいいから、いろんな食べ物で考えてみよう! くりたろう! クルミたろう! たまごたろう! ……あ! 『ももたろう』といえば、もうひとつ食べ物がでてくるぞ!? 想像力を育む読み聞かせにぴったりのユーモア絵本!
わらいのひみつ、が子供たちにはとてもウケたので、おおのさんの新刊が出るとついつい手にしてしまいます。今回は大人にとっては意外性がなく感じたのですが、子供たちは気に入ったようで2回目、3回目、と読んでいました。 (ままmamaママさん 40代・ママ 女の子11歳、女の子7歳、男の子5歳、女の子2歳)
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