「サンタって本当にいるの?」子どもの質問に、お宅ではどう答えていますか? ハラハラドキドキ、親子の会話と愉快なイラストで、サンタの本質に迫ります。
初めてお子さんを持たれた方、少し今悩んでる・というパパとママにお薦めしたい本。
舞台は日本中のどこにでもある普通の家族のクリスマス前の風景。お父さんとお風呂に入りながら、二人の子供たちは、サンタについてお父さんにいろいろ尋ねる。
「どうしてお父さんやお母さんに来ないの?」お風呂でせっけんで体を洗いながらお父さんは答える「子供の頃に一杯もらったからね」「どうして僕の欲しいものがわかるの?」「お湯にゆっくりつかりながらお父さんは答える。「子供の欲しいのものがわかる人だけがサンタになれるんだよ。」
子供たちの質問は少しずつサンタがだれなのかということを明らかにしていく。
「子供の欲しいのもがわかる人だけがサンタになれる」とはなんと厳しい資格であることか。
そしてお風呂から上がって年賀状を書いているお父さんにパジャマ姿の子供たちはこう尋ねる。「来ないうちもあるのはなぜ?」・・・・・・・・・あなたなら、どう答える?この一番難しい質問に?
年賀状を書く手を休めてこのお父さんは答える。
「病気の子供のそばで話し込んで、まわりきれなくなったのかなあ?」と。
さりげない答えの中に、本当の優しさや、大人として親としての愛の厳しさと重さを散りばめて「サンタになること」はただの甘い夢ではないことを教えてくれる。
子供の夢であるサンタクロースは大人の確かな愛で裏打ちされ、守られていくのだということを。病気の子供にも、暗い夜にも、煙突のない家にも必ずサンタはやってくる
。「ほんとに、ほんとにいるの?」と問う子供のまなざしに、「サンタはいるよ。」と、確信に満ちて答えられる大人でありたいと思いませんか。
明日はクリスマスイブ。 (ryosohmamaさん 50代・ママ )
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