ピクニックびよりのある日、森ねずみたちが山へ遊びにきて、おいもの葉っぱを見つけます。「これはきっと大きなおいもがあるにちがいない」 喜んでつるに飛びつくと……「待て待て、ぼくたちが先に見つけたんだぞ!」と声をかけてきたのは町ねずみたち。
そこで両者ゆずらず、ひっぱりっこに。「うんとこチューチュー! まけるなチューチュー!!」 だっておいもが欲しいですからね。そしたらなんと「ドッカーン!」と掘り出されたおいもが大きすぎてびっくり。 どうやって運ぼうか悩んでいると、ちびねずみたちが古い線路を見つけます。森ねずみと町ねずみは知恵を出し合い、おいも列車をつくることに。出来上がったら、さあ、みんな乗ってしゅっぱチュ!
後半はぜひ絵本を読んでほしいのですが、走り出したおいも列車は、爽快にスピードアップ。穴あきしかけもあり、どんどん場面が展開していくシーンは読者を引きつけること間違いなし! 最後はおいもだけにおいしそうなオチがつき、読んだらお腹がすいてきちゃいそうです。ダイナミックなめくりしかけをぜひお楽しみくださいね。
園でも、おうちでも。食欲の秋はもちろん、電車好きや食いしん坊なお子さんに通年でおすすめです!
(大和田佳世 絵本ナビライター)
食欲の秋におすすめ、芋ほりから始まるねずみたちの大冒険! ピクニックに出かけた町のねずみと森のねずみが掘り出した大きなおいも。どうやって運ぶ? どうやって分ける? 線路で見つけたねずみたちは、おいもに車輪を付けました。おいも列車は、ふもとめがけてスピードアップ! スピーディーな展開と効果的な擬音、絵本のしかけで、テンポのよい読み聞かせが楽しめます。 編集者コメント:「冒険感があってワクワクした」「ラストシーンが大好き」など、月刊保育絵本版が読者の子どもたちから大反響だった絵本。火山の入り口やおいも列車の切り離しをしかけで表現した、ハラハラドキドキが詰まった一冊です!
芋掘りシーズンに読み聞かせるには、ぴったりの絵本だと思います。
大きなお芋が出てくる絵本はいろいろありますが、どうやって運ぶか悩むほどの大きなお芋のお話は珍しくて、おもしろかったです。
ただ、残念なことに、息子はサツマイモが好きではないので、あんまり興味を示しませんでした。 (ちびっこおばちゃまさん 40代・その他の方 男の子5歳)
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