れいぞうこのすぐとなり チン！するレンジはレストラン？

あるお休みの日、るいちゃんのおうちにやってきたバター。オムライス、ハンバーグ、マカロニグラタンにパンケーキ、お料理上手なママがつくるおいしそうなメニューにたっぷり使われて大活躍。冷蔵庫の食材たちからもモテモテです。
ところが。
次の日から何日たっても出番がない。冷蔵庫の中に自分以外のバターがいるんじゃないかと探してみても、その気配はありません。さらにさらに、ケチャップやソース、しょうゆたちも、最近出番がなくなったというのです。
……チン！
あやしい。ママがお料理をやめたのは、冷蔵庫の隣にいるあのレンジのせいでは？バターと仲間たちは疑うのですが……。

うえだしげこさんの「れいぞうこあるある」シリーズ5作目、今回は冷蔵庫に暮らすバターや調味料たちが主役です。
突っ走るバターの妄想に笑いをこらえきれませんが、こんなに万人を幸せにしてくれる存在です。プライドもあります、悔しさだって。そんな姿が意地らしくって愛おしい！
そのバターがレンジを「タイムマシーン」とたとえていて、うまいこと言う！と思わず拍手。つい「手抜き」とか「時短」なんて言っていた自分を反省します。電子レンジ、それは忙しいママの心強い味方、もっとリスペクトしなくては！
……と、絵本を読んだ後は、「チン！」当たり前の日常音が、レンジからの心躍る呼び声のように聞こえます。今すぐ何か、チンしたい！もちろんバターたっぷりのメニューがいいな。

（竹原雅子  絵本ナビライター）

冷蔵庫に暮らす食べものたちの、　
美味しく食べてもらいたいという
愛らしくも健気な姿と、活躍を描く
大人気シリーズ、
『れいぞうこのあるある』シリーズ５冊目の
今度の主役は、バターです！

あるお休みの日、
お料理上手なママと、るいちゃんの
おうちにやってきたバターは、
いろんなお料理に使ってもらって
大活躍の大満足。
冷蔵庫の食材たちからも
「次は私を美味しくして！」
「ぼくも！」「おいらも！」と
ひっぱりだこ。

……ところが、急に
出番がなくなってしまって不審顔。
それって、冷蔵庫のすぐ隣にある、
「チン！」って音を鳴らす、
不思議な箱のせい？？？

おうちのこと、お仕事のこと、家族のこと、
毎日忙しいママの、強い味方である
「レンジ」を愉快な物語で描き出します。
レンジは、ママの美味しいお料理を
未来に運んでくれる、とっても頼もしい、
タイムマシーンなのです！！！