ペローのお話の世界をたっぷり楽しむなら、この贅沢な本が絶対お得! 今ではすっかり世界中で御馴染みの、『シンデレラ』や『あかずきん』『眠れる森も美女』などのお話。 これらは、はるか昔からヨーロッパやフランスの各地で口伝えで広まっていった民間の伝承による昔話がもとになっているそうなのです。 それらを集め文字で著し、文学にまで高めたのが、17世紀のフランスの貴族シャルル・ペロー。 華やかな宮殿で、貴族やその子女達の前で読み聞かせていた・・・というエピソードを聞くと、改めて興味が湧いてきませんか?どのお話も読みやすい長さ、ちょっと気取ったような口調も新鮮で、思わず声に出して読みたくなってしまいます。更にこの本の魅力は、豪華で美しい挿絵の数々です。それぞれのお話に贅沢な程の数の絵が全ページカラーで味わえます。その柔らかな雰囲気にうっとりしてしまいます。 本書が大人の女性の間で話題になっているのも納得の一冊です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
『赤ずきん』『星の銀貨』『イバラ姫』『白雪姫』など、女の子の活躍するお話や、お菓子の家と魔女が登場する『ヘンゼルとグレーテル』、動物が活躍する『ブレーメンの町の音楽隊』など、挿絵も美しい、魅力に富んだ昔話全210話。
フランス・ブルボン王朝ルイ14世の時代、華やかな宮殿で語られた数々の物語。『グリセリディス』『ロバの皮』『赤ずきんちゃん』『眠れる森の美女』『サンドリヨン、または小さなガラスの靴』『青ひげ』『猫の大将、または長靴をはいた猫』『親指小僧』などを収録した、豪華完訳愛蔵版絵本。近年になってペローの作であると認められ、日本では初訳となる作品『羊になった羊飼い』も収録しました。ペロー生誕380年記念出版。
どのお話も小さい頃に親しんだものばかり…。
知らないお話も少しありました。
つまらないお話も、残念ながらありました。
でもでも、特筆すべきは、挿絵の魅惑的なこと。
不思議の世界に入れます。
お話を読まなくても楽しめます。
お値段がしっかりしていましたので、
買おうかどうしようか迷いましたが、
こんなに素敵な挿絵がいっぱいで、
むしろ安いくらいです。
そして、物語の最後に必ずある「教訓」。
懐かしかったです。
昔話にはこの最後のおことわり的な一言が
必ずありました。
“そうでした。人には親切にしなくちゃね…。”
ふむふむうなずきながら読みました。
語りかけがとても大人な絵本です。
すべての世代の読み聞かせに最適です。 (金太郎銀次郎さん 40代・せんせい )
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