温室のすみっこに暮らす、ちいさなゾウ。このところ、クローバーの食べ過ぎで、マッチ箱の寝床がきゅうくつ。新しい寝床を探しに出かけることにしました。たどりついた部屋には、きれいな箱がいっぱいで、さあどれにしよう。 毎日小学生新聞に連載された作品をもとに描いた、ちょっぴりシュールな、でもここちよいクリスマスの物語。
独特の動物造形で人気を博す絵本作家・イラストレーターの庄野ナホコさん。最新作は、ちいさなちいさなゾウが主人公。寝床を求め、となりの部屋をめざしますが、ちいさなゾウにとっては、大冒険。じゅうたんの波をかきわけ、猫の視線をくぐりぬけ……。著者独特のシュールな世界が、リアリティのある絵に乗せられて、ぐいぐいひきつけられる展開。クリスマスの時期に読みたくなる不思議で楽しい絵本です。
『二番目の悪者』や「ルッキオとフリフリ」シリーズなど、庄野ナホコさんの描く、甘くて美しくてそこはかとなくユーモアが漂うイラストが大好きです。
こちらの作品も、かわいいピンク色の中に描かれた大人っぽい表紙のイラストがとてもすてきだったで、ぜひ読みたいと思いました。
マッチ箱に住んでいた小さなゾウ。少し太ってしまったので、大きめサイズの新たな寝床を求めて、家中を大冒険します。
ピンチもあってドキドキ。一生懸命な姿がとても可愛らしかったです。 (クッチーナママさん 40代・ママ 女の子19歳、女の子16歳、男の子14歳)
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