丸太の上をまっすぐ進んで、出会ったらじゃんけん。勝ったら進む、負けたらおりる。公園でかんちゃんとゆいちゃんは、大好きな遊び「どーん、じゃんけん」をすることに。
「よーい、どん!」
かんちゃんのかけ声で、二人は反対方向に向かって出発です。生い茂った葉っぱをよけると向こうからやってきたのは……おや? ゆいちゃんではなくて、きつねです。「どーん」と両手をぱちんと合わせて、「じゃんけん……ぽん!」
「やったあ!」
勝ったのはかんちゃん。前を向くと、いつの間にか丸太が遠くの方まで続いています。でも、勝ったら進むのです。丸太は池の上まで続いていき……。
子どもたちにとっては定番、大人にとっては懐かしい「どんじゃんけん」。いつもの公園ではじまった遊びは、気がつけば次々と動物たちに出会うファンタジーの世界へ。「勝ったら、負けたら、どうなるの?」ハラハラドキドキ、足だって震えちゃうくらい。けれど、思いがけない出会いもあったりして、なかなかの大冒険です。そんな日常のちょっぴり先にある素敵な出来事を描いているのは、人気の絵本作家ひがしちからさん。丸太の向こうから真剣にやってくる動物たちの姿の愛らしさといったら!
さて、かんちゃんはゆいちゃんに会うことができるのかな? 読み終わったら、さっそく真似して遊んでみてくださいね。どーん、じゃんけんぽん!
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
じゃんけんあそびからはじまるファンタジー!
『ぼくのかえりみち』『いま、なんさい?』のひがしちから氏の新刊。 じゃんけんに勝ったら進む、負けたら陣地に引き返す…子どもたちの定番、 大人にとっては懐かしい「どんじゃんけん」が題材のお話。 じゃんけんあそびにやってくるのは、友だちのはずが、なんと動物たち! 「勝ったら?負けたら?どうなるの?」ハラハラドキドキのお話。
タイトルを読んで、思わず「あ、懐かしい!」と声が出てしまいました。昔自分もよく遊んだ遊びで、我が家の子どもたちも小さい頃やってたなーと、その頃のことを思い出しました。
とてもシンプルな遊びなのに、飽きがこないんですよね。
お話は、ちょっとドキドキする場面もありましたが、「また遊ぼうね」というセリフにもあるように、楽しい雰囲気がよくわかります。
女の子の目線の方も知りたいです。 (クッチーナママさん 40代・ママ 女の子20歳、女の子17歳、男の子14歳)
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