春を迎えたシベリアの森は、お日さまの光がふりそそぎ、動物の赤ちゃんが生まれ、にぎやかになりました。そんな時、突然お日さまが隠れてしまいます……、ロシア画壇の巨匠が渾身の力で描いた絵本。
シベリアの大地に冬がやってきました。雪嵐がうなり、お日さまは黒雲に覆い隠され、昼でも暗い日が続きます。森の動物たちは震えながら、お日さまが出てくるのを待っていました。フクロウだけは暗い森をとびまわっています。 やっと春がきました。お日さまの光が森中にふりそそぎます。動物の赤ちゃんがあちらでもこちらでも生まれ、森はにぎやかになりました。フクロウだけは木のウロで腹を立てていました。ある日の夕方、フクロウはお日さまの後をつけました。お日さまが山に下りてきたとき、フクロウはとがった爪でお日さまをぐいっとつかみ、洞穴の奥に引きずり込むと、大きな岩でふたをしてしまいました。いくら寝ても夜が明けないので、動物たちは集まって相談しました。そして、誰よりも足の速いウサギといちばん力持ちのクマが、お日さまをさがしに出かけることになりました……。 シベリアの昔話をモチーフに創作したこの作品は、スケールが大きく魅力的です。ロシア画壇の巨匠が渾身の力で描いたシベリア大地の鳥や動物は、小さな読者たちを遥かなる太古の世界に導いてくれるでしょう。
淡い春色の優しいタッチの挿絵が素敵ですね〜
寒い冬をしずかに過ごしてきた動物たちが春を楽しみにしてる様子と
温かなおひさまの日差しが印象的でした。
そんな風にお日さまを楽しみにしてるどうぶつたちのなかにも、
お日さまの存在を嫌がる動物が居るんです!
子どもたちは「どうして?どうしてそんな意地悪するの?」
その動物の悪さにあきれながらも、ラストでは
この先はどうなっちゃったのかな〜?と、
続きが気になるお話し。ぜひ、春からの続きのお話しも
出て欲しいな〜って思います。 (かおりせんせいさん 30代・ママ 女の子8歳、男の子5歳)
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