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負けてばかりで解散すんぜんのチームにたのまれて、大リーグの試合にでることになったゾロリ。 試合は9回うら、ぜったいぜつめいの大ピンチ!
2003年刊行。旅を続けるゾロリ一家は、森の中でお化けに拉致され、妖怪の弱小球団「リストラーズ」の助っ人メンバーとして試合に出ることになる話。
2021年05月の時点で第43刷。よく売れています!
どうして売れているのか、読めばわかります。ゾロリシリーズは1冊読むと、どんどん次が読みたくなるけれど、どこから読んでもお話が1冊で完結しているので便利。
※関連がある巻を、作者が自ら作中で宣伝してくれるので、読みたくなった人に大変便利な親切設計です。
スポ根まんが系の展開で、目の前に次々と困難が立ちはだかり、それをゾロリの知恵や仲間たちの機転と勇気で乗り越えていく。どんどん話が盛り上がってきてドキドキする上、ページ数が足りなくなるのではというハラハラ感もあって大興奮する一冊です。
巻末には試合後に出た新聞、巻頭には迷路(クリアできないと話が読めません)、裏表紙にはボードゲームと付録的な楽しみもしっかり入れ込んで、本のどの場所を見ても読者が楽しめるように工夫されている。
作者の愛情、サービス精神の偉大さを感謝して受け取りましょう。(迷路がなかなか難しかった)
こんな風に、大人になってから読んでも十分楽しい気分になれる。文字が大きいので、視力があやしくなってきた最近は、児童書の文字の大きさのありがたさに助けられています。
暗いニュースが多いなと、感じている人には、特におススメするお話です。 (渡”邉恵’里’さん 40代・その他の方 )
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