強そうな装備をして、刀をもってみたら・・・ 「その気になった!」 ユニフォームを着てバットを持って、こんな感じでビシッと決めたら・・・ 「その気になった!」
あれ?この感じ、どこかで見たことあるぞ。 そうそう、いつも色んな格好して「その気になっている」のは我が息子。ついでに何かを持たされて「その気にならされている」のは私。「その気になった」息子と「その気になってみる」母親の応戦が繰り広げられていく、いつもの光景。 だけど、なぜか突然全部脱ぎ捨てて、ぼくのまんまで「その気になった!」 ・・・「ぼくになった気になった」ってどんな気分? ここで置いてかれるのは親の方。子どもたちにはきっとわかっているはずです。 子どもたち、いってらっしゃーい!
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
ひとは、何かになりたくなったとき、「かたち」から入るのもいい。 そうしているうちに、気持ちも高揚していく。つまり、その気になる。 人間、いろいろなものになれる。まして子どもだったらなおのこと。
格好を決めて その気・やる気になっても空振り〜
そんなオチのある場目が何回も繰り返されます。
(表紙の)男の子が言う このオチの言葉が
本当に「男子」って感じで笑っちゃいます。
「その気になる」ということは
「心のスイッチを入れる」ことだと思います。
そうすれば 誰でもやる気がわいてきて
なんにでも前向きに取り組めるというものです。
このことを自然と子どもたちに教えてくれる、
そんな絵本だと思います。 (西の魔女さん 40代・ママ 女の子15歳、男の子11歳)
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