ナイチンゲールは統計学を駆使して感染予防策を訴え、新しい病室の在り方を提案、医療の世界での看護師の地位向上を図るなど、新しい時代を切り拓いた人だった。
白衣の天使というイメージのナイチンゲール。看護師として働いたのはたったの2年だった。クリミアの野戦病院でも、帰国してからも、病院の改革を行ったことはあまり知られていない。換気、衛生の大切さ(清潔なリネンや寝間着)、栄養を考えた食事やきれいな水など、二次感染を防ぐための手段を講じた。さらに、低く見られていた看護師を女性の仕事として確立するなど、新しい道を拓き、改革する女性でした。野戦病院で敵味方なく看病した白衣の天使という伝記のイメージを越えて、本当のナイチンゲール像に迫ります。
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