あるあらしの日、ムーミントロールは、 あたたかな家の中にいることが とてもうれしく感じました。 そこで、ムーミンパパに 「この家をムーミン谷にたててくれてありがとう」 とお礼をいうと、パパは意外なことをいいます。 「さいしょにこの家をたてたのは、 ずっととおくの森の中の小川のそばでね、 そこから船の上に移して、 そしてりくの上に…」
パパは大こうずいのことを語り始めました。
ひどいあらしがやってきて、 海に出ていたパパは、船からなげだされました。 きしべのムーミンやしきが、 波にさらわれていくのが見えました。 ムーミンパパは、 なんとか高い木のてっぺんに のぼることができました。 ムーミンママと小さなムーミントロールは ぶじでいるでしょうか? どうしたら、またあえるのでしょう…?
トーベ・ヤンソンの小説に、はじめて ムーミンたちが登場する 『小さなトロールと大きな洪水』を ムーミンパパの視点から描いた絵本です。
|