昔むかし、あるところに3匹のこぶたがいました。1匹目のこぶた家は、わらの家。そこにやってきたオオカミは、息を吸って息を吐き、フーと家を吹き飛ばすと、「ひゃあ!」とこぶたはお話の外まで吹き飛ばされちゃった! こぶたを食べようとしたオオカミはあ然……(コブタは、どこだい?)不思議そうな顔をして探します。2匹目のこぶたは1匹目のこぶたに誘われて、木の家を吹き飛ばされる前にお話の外に出てしまいました。こうなったら最後のこぶたも一緒。3匹そろってお話の外に出かけちゃおう。
米国人イラストレーター、デイヴィッド・ウィーズナーのまか不思議な「3匹のこぶた」物語です。作中劇の手法で、ちょっぴり劇画タッチの3匹のこぶたと、写実的な3匹のこぶたが登場。どこまでが作中のお話で、どこまでが作外(?)のお話かが区別できるように工夫されています。(ちなみに表紙のぶたたちは作外の3匹。)緻密に計算された展開はお見事としかいいようのない完成度。作中のお話の1ページは紙飛行機になり、3匹を乗せてふんわり風に乗り、次の訪問地へと向かいます。マザーグースの童謡やおとぎ話の世界が登場し、奇想天外、支離滅裂に楽しい展開が待ち受けますよ。 ――(ブラウンあすか)
「むかしむかしあるところに、ひろいせけんにでてみようとした3びきのこぶたがいました……。」おなじみ『3びきのこぶた』のお話、と思ったら、なんとぶたたちは本の世界から抜け出してしまい、ほかのお話の中へ! 四次元の世界を旅しているような奥行きのあるイラストと、かわいいぶたたちのセリフが効いた2002年度コールデコット賞受賞作。
絵が繊細でとてもきれいです。
お話は3びきのぶたがおおかみに食べられるまえに
お話の外に出て行く、といった内容ですが
子供はぶたが紙飛行機を作ってそれに乗って
飛んでいる絵が大好きです。
文はないのですが、他の方が書いてあるように絵を見る
絵本。それがぴったりうちの子供には合ったようです。
自分で読めるようになったらもっと楽しくなる
そんな絵本です。 (ぺたさん 20代・ママ 女の子3歳)
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