メアリー・ポピンズって聞いたことはありますか? 東風の吹く日に、空からバンクス家にやってきた、ちょっと変わったお世話係のことです。メアリー・ポピンズがやってきてからバンクス家の子どもたち、ジェインとマイケルのまわりでは、魔法のような不思議な出来事がつぎつぎに起こります。笑いすぎて体に笑いガスが充満したために、宙に浮いてしまったウィッグおじさんとの空中でのお茶会、指が飴になるコリーおばさんの奇妙なお店、方位磁石で世界一周旅行をしたり、人間が動物に見られる動物園に行ったり……。そんな楽しい体験とは裏腹に、メアリー・ポピンズに不思議な出来事についてなにか質問するとフフンと鼻を鳴らしたり、キッと怒ったり、機嫌が良いのか悪いのか、謎はどんどん深まるばかり。けれども子どもたちはメアリー・ポピンズのことが大好きに。ところがある日、急に風向きが変わった日がやってきて‥‥‥。
メアリー・ポピンズが語るお話も、連れて行ってくれるところも、メアリー・ポピンズの知り合いも、ちょっとやそっとの不思議ではおさまらない、とびきりのエピソードがいっぱい。個人的なお気に入りは、ウイッグおじさんとの空中でのお茶会なのですが、読む人それぞれに心に深く残る場面ときっと出会えるはず!
想像する楽しさを贅沢に教えてくれる、イギリスの作家、トラヴァースの古典的名作。これまで映画やミュージカルなどでもたびたび上映され、長く愛され続けてきました。 アイスクリームの味がするスプーンひとさじ、メアリー・ポピンズの大好物の「木イチゴ・ジャムケーキ」、お茶会の食卓に並んだ「桃色のお砂糖でころもをかけた、干しブドウ入りの大きなケーキ」など、美味しそうな食べ物がたくさん登場するところもお楽しみです。お話と一緒にたっぷり味わってみてくださいね。
(秋山朋恵 絵本ナビ編集部)
東風の吹く日に,こうもり傘につかまって,空からバンクス家にやってきた,ちょっと風変わりな保母の物語.彼女が語るお話は,子どもたちをふしぎな冒険の世界へと導きます.ユーモアと笑いのかげに人生の深みをのぞかせているこの作品は,『ピーター・パン』や『クマのプーさん』とならぶ,空想物語の代表作です.
小学生の頃から何度も繰り返し読んでいます。
メアリーポピンズはイギリスにしかいないのか?
日本にはいないのだろうかと
小学校の帰りに空を見上げたものです。
高校生の頃には、素敵な保母さんだと思い、
そして園長のような仕事をしている今
やっぱり メアリーポピンズのような保育士になりたいと思うのです。
だって太陽とダンスが踊れるんですよ!
並み居る星達を尻目に
太陽と踊る光栄に浴するなんて!
しかしそれをにんまりとしたほほえみに隠し
そして隠したつもりでも ほっぺたに印が残っているなんて!
見るだけで パパパパパパッッと
こどものパジャマのボタンがはずれるという魔法も欲しい。
人として魅力的で
世間体を重んじているように見えて全くそうではなく
真実をちゃんと持っている。
この本を保育士を目指す人たちが読み、
人を大切にするというのはどういうことかを学んで欲しいです。 (ひだまりピッピさん 40代・せんせい 男の子7才)
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