15歳の少女が主人公という設定の絵本。
初恋に関わって、意味もなく自分が自分でなくなってしまう様子が描かれている。
寺山修司の作品ということで、詩だとか状況演劇を思い浮かべてしまうのだが、とても切り口は素晴らしい。
宇野亜喜良の絵も、思春期の危うさを表現しているようで納得。(子ども向けではありません)。
ただ、おじさんが初恋の頃を思い出していたってしょうがないので、今の思春期世代がどうなっているのだろうかとも考えてしまいました。
後半部分は寺山修司の詩の世界。宇野さんの絵も雰囲気をがらりと変えての二部構成です。
中学生、特に女性にお薦めの絵本です。 (ヒラP21さん 50代・パパ 男の子12歳)
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