まい子は、失敗を友達に見られるのが嫌な内気な女の子。学校の朝礼で、けん玉の発表をすることになり、一生懸命練習しますが……。
長年、各方面で常に高い評価を受け続けている宮川氏の幼年童話。失敗するのを友達に見られるのがいや、という完璧主義の内気な少女が、「失敗してもいいんだ」と思い至るまでの心の成長を、ファンタジーを織りこみながら、温かな筆致で描きます。 まい子は、朝礼で、けんだまの発表をすることにしました。でも難しく、なかなかうまくできません。ある朝、ハギの花の下で練習している時、リスの子がまい子と同じようにけんだまの練習をしているのに出会います。聞くと、まい子と同じく、リスの子も学校でけんだまの発表をすると言い、失敗したらみっともないと泣きべそをかいているのです。 発表の時、リスの子は二度まで失敗しますが三度目に成功。大きな拍手を受けます。「失敗してもいいんだね」というリスの子の声を、まい子は心の中に聞きます。 さあ、次にいよいよまい子の番です……。
小学校低学年にぴったりな幼年童話です。
「失敗」、確かにできればしたくないし誰かに見られたくないことでもありますよね。
でもいつも完璧ってなかなか難しいもの。
失敗してもいいんだ!と思える1冊です。
リスが出てきたり、幼年童話らしい要素もまた楽しいです。 (まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子9歳)
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