|
湯気を逃がさないタジン鍋、シチューの蒸気で蒸すクスクス、スパイスとドライフルーツの多用等、イスラムの教えと砂漠の国の食。
北アフリカの国、モロッコのマラケシュに住む4人家族をモデルに、モロッコの庶民の食事を紹介する絵本。朝昼晩、間食、行事食。1週間分の食事の内容や、食卓のマナーも。巻末にはモロッコ料理3品のレシピ付き。
イスラムの国、砂漠も涼しい場所もある国、水が貴重など、日本とは全然違う場所で、知恵を使い、宗教上の決まりにも従いつつも、楽しく食事をしている様子が素敵だ。
いつもは家族がそろってご飯を食べるが、お客さんが来た時は、宗教上の理由で男女が別々に食事を取る。
果物をたっぷり食べるとか、ミントティーや間食のパン類など、魅力的な食事風景も。作り置きはしないので、毎回新鮮な材料を使い、その日に食べきるだけ作る。母親は手間がかかる作業が多く、なかなか大変そうだが、近所の奥さん連中とおしゃべりしながら楽しく家事をやっていたりして、うまいことやっていく知恵がある。
歴史の古い国で、知らないことも多いので、面白かった。一品で栄養分がバランスよく摂れる濃厚なスープ「ハリラ」は是非とも作って試してみたい。
日本で一時期流行した「タジン鍋」を使ったクスクス。
大勢が一度に囲む料理だが、毎週金曜日に食べるとか、食べる順番が決まっていたりして、知らないことが多くてびっくりした。
ただ食べればいいというものではなかった。 (渡”邉恵’里’さん 40代・その他の方 )
|