ゆみちゃんは、幼稚園にかよう3歳の女の子です。ゆみちゃんは、幼稚園バスがおむかえにきても、幼稚園についても、お友達が外であそんでいても……くちをぎゅっとむすんだままで、元気がありません。
そんなゆみちゃんを見て、ママはいいことを思いつきました。ゆみちゃんのてのひらに、マジックで、にっこりするおまじないをかいたのです。それからゆみちゃんは、ちょっとずつですが、幼稚園でもにっこりできるようになりました。でも、まだお庭であそんだことはありません。みんながあそんでいるのを窓から見ているだけです。
あるひ、ママが、ゆみちゃんの手に、いつもとはちょっとちがう「スペシャルマーク」をかいてくれました――ないてもいいよのおまじない。「ないてもいいの?」おどろいたゆみちゃんは、ママにききかえしました……。
『ちょっとだけ』(福音館書店)の作者が、自身の実体験をつづったお話。心にしみる一冊!
夫が図書館で選んできた絵本です。
選んだ理由は、うちの子もゆみちゃんのように恥ずかしがりやさんだから。
年中の娘と一緒に読みました。
私は途中で泣けてしまって読めませんでした。
娘もゆみちゃんと一緒で、ずっと「おはようございます」が言えませんでした。
ずっと、ずっと。
初めて言えた日、その場所とか誰に言ったとか、全部思い出したら泣けてきてしまったのです。
ゆみちゃんの成長する様子に、ほほえましい気持ちになれる絵本です。
子どもより、大人の方が楽しめるかな。 (パンナパンナさん 30代・ママ 女の子3歳)
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