主人公の理子は行動的で感覚の鋭い女の子。ある日、「ドレミファソラシド♪」とピアノを弾いていると、 音は消えるのではなく、どこかへ流れていきます。「いったいどこへ?」と耳をすませると、絵のなかから、 突然 ユニコーンが現れて、音階の国へといざなわれます。音のいくさきは―― 自分にいちばん近くて、いちばん遠い場所。心のなかにある「もうひとつの国」でした。 ふだんは言葉を持たないものたちが、生き生きと話かけてくる世界で、動物や植物にも心があることを知っていく理子。 このお話を通して、子どもたちが自然や環境について考えるきっかけとなればと願っています。
また「音楽」と「言葉」の世界の融合したリズミカルな展開で、豊かな感性が養われるストーリーです。 理子の勇気あふれる冒険が、生き抜く強さや、命あるものへのやさしさを育んでいきます。
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