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トガリ山のてっぺんをめざすトガリィとテント。しっぽをけがしたトガリィは雲の上にうかぶふしぎな世界へ…。そこはあの世か?
トガリ山のぼうけんシリーズ、第7巻。
トガリィが怪我をしてしまいます。
色々な動物や雲(たましい)に支えられて、身体や心に思いを巡らせながら怪我を乗り越えていきます。
根性論ではなく、周りの支えが心身の癒やしとなることが、ずっしりと感じられました。
子ども達も、弱音を吐かないトガリィに身が引き締まりつつ、緊張と安心を感じていたようです。
1巻で出てきたイワザルの息子が登場し、胸が締め付けられる思いでした。
おそらくトガリィのお母さんと思われる「たましい」や、子どもを亡くしたライチョウの思い…
私が母親だからでしょうか、心に響きました。
コノヨとアノヨの境を描いた話は多々ありますが、こんなに不思議で明るくかわいらしい魂の世界は、なかなか見たことがありません。
シロイ、クモノ モノ、ウエ ウエ ウエ
アオイ、ソラノ ラノ、シタ シタ シタ…
エコーのような雰囲気をどうやって読もうか苦心しましたが、娘はこの歌が気に入ってよく歌っています。 (やじみさん 30代・ママ 男の子7歳、女の子5歳)
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