児童文学者は今日という時代とどう切りむすび,自分自身とどう折り合いをつけているのか.7人の作家の作品に対峙し,人間と状況,言葉と生理,生の根源に向けての鮮烈な問いで肉薄する.新しい地平を拓くしなやかな児童文学論.
清水真砂子さんの本ということで読んでみました。
石井桃子、神沢利子、灰谷健次郎、松谷みよ子など自分も読んだことがある作家についての著述が興味深かったです。
時折使われる「生理」という言葉が清水さん独特な切り口だなあと思いました。
この時期には、存命の方たちも何人かおられます。
実際に活躍しておられる作家さんを前に甘口ではない論を展開するのも清水さんならではだと思いました。
読んでいない作家さんについては作品を読んでからまた読んでみたいと思いました。
清水さんがあとがきでも書いておられますが灰谷健次郎、松谷みよ子両氏については、読んでいてなるほどと思えるところがありました。 (はなびやさん 40代・ママ 男の子8歳)
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