ボタンのプッチとエリちゃんの心温まるお話。 ここはボタンのお店の引き出しです。ボタンたちは、どんな未来が待っているのか期待に胸をふくらませています。 ちいさなお花のかたちをした「プッチ」もそんなボタンのひとつでした。ある日、プッチの旅立ちが訪れました。 プッチはエリちゃんというかわいい女の子のスカートにちょこんと付けてもらいました。 それからはいつでもどこでもエリちゃんと一諸、エリちゃんがどろんこになればプッチもどろんこになりました。 ところがある日「このスカート、エリちゃんには小さくなったわね。捨てるしかないかしら」というお母さんの声。 「捨てる!」 プッチは驚き悲しみますが、どうすることもできません。 もうエリちゃんのそばにいてやさしい声を聞くことも、楽しく遊ぶこともできないのでしょうか・・・。
●編集者からのおすすめ情報● 2007年度「おひさま大賞」童話部門の最優秀賞作品です。 作者のあさのますみさんは「浅野真澄」の名前で声優さんとして大活躍の方です。 「おひさま大賞」へは職業は伏せて応募されました。 絵は、絵本界のノーベル賞ともいわれる「リンドグレーン賞」に輝く、日本を代表する絵本作家、荒井良二さんです。
小さな一つのボタンの目線で、たくさんの出来事が見られました。
普段、気にもとめないボタンですが、この絵本では、本当にかわいらしく一途に描かれていました。
そして、物を大切にしようとする、ママとエリちゃんの想いが伝わってきました。
(なしなしなしさん 30代・ママ 女の子6歳、女の子2歳)
|