イトウくんはお姉さんとお兄さんがいる年のはなれた末っ子です。大人の中にひとりぼっちのイトウくん。相棒はネコのナリヒラだけ。そんなイトウくん微笑ましい奮闘記。
どこにでもいるような家族の話です。
お姉さんは彼氏中心だし、お兄さんはラグビーに夢中。
お母さんは口うるさい。
末っ子のヨシオくんは、そんな三人に振り回されています。
たとえば、ヨシオくんがテストで80点をとると、それぞれの反応がまったく違って、ヨシオくんは戸惑います。
そんなヨシオくんにお父さんが、元気になる助言をしてくれます。
お父さんはヨシオくんをよく見てくれています。
性格のばらばらな家族を包み込んでくれています。
作者は三人兄弟の末っ子だったそうで、お兄ちゃんお姉ちゃんは勝手で自由だと思っていたそうです。
上の立場から言うと、いえいえと反論したくなりますね。
兄弟もその立場でいろいろと、良い事も損する事もあります。
家族は、社会での人間関係を学ぶ場所だと思います。
子どもの時から、自分以外の立場を学んでいく大切さを感じました。
と言っても、この本は堅苦しさはまったくないので、安心して手にとってもらいたいです。
会話が多いので、本が苦手な子でも、まんがのような感覚で読めると思います。
末っ子もお兄ちゃんお姉ちゃんにもおすすめです。
4年生くらいから一人で読めると思います。 (おるがんさん 40代・ママ 女の子、男の子)
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