火縄銃から南蛮漆器まで、戦国時代の道具の数々をていねいな絵で描いた図鑑です。
ほかにどのようなものが出てくるかというと、武具では、兜、弓、矢、刀、槍、忍者の道具、軍用船など。戦場での道具類としては、軍配・采配、旗指物、陣太鼓・法螺貝、のろし台、陣羽織などです。さらに当時の人々の生活や文化をささえたものとして、貨幣、陶器、酒杯・酒器、茶器、能面・狂言面、河川の洪水をふせぐための「中聖牛」(テトラポッドのようなもの)などが登場します。
戦国時代は文字通り戦のつづいた時代でしたが、一方でキリスト教をはじめとした外国の文化が一気に流入した時代でもあります。また農民や商人たちは自分たちの生活を守り、みずからの文化をたくましくきずいていた時代でもありました。その様子が、画家自身が実際に現物を訪ね、目で見て描いた絵でいきいきと伝わってきます。戦国時代を肌で感じることのできるユニークな歴史図鑑です。
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