うちのママはおこってばかり。「さっさとスープを飲みなさい! テーブルにひじをつかないで! 足をぶらぶらさせちゃだめよ!」。そんなとき、ぼくは立ち上がって、おまじないを唱えるんだ。「ホークス ポークス ヒンウントへル……」。すると……。
最初のページのママの態度、思い当たるママたちもいるかもしれません。タイトル通り、大きなくまになった「ぼく」。赤い椅子を運びながら、校長先生に命令したり、自動車を運転してみたり、願望を達成していく「ぼく」の行方が気になります。苦笑を提供する出だしから、主人公の願望が描かれるそれ以降の展開は、一体何を表すのか……。大人も子どもも興味津々でページをめくることになるでしょう。ドイツを代表する児童文学者ヤーノシュの人気作品です。 ――(ブラウンあすか)
ぼくは、おまじないを唱えるだけで、大きなくまになれるんだ。なんでもできるぞ! 強いものにあこがれる子どもの心理を描いています。
有名な絵本『おばけリンゴ』の作者さんの作品ということで興味を持ちました。
ママに怒られた男の子が、へん、ぼくは大きなくまなんだぞ!と空想をするお話です。
一見はちゃめちゃをしているように見えるけれど、まだうまく言葉を使いこなせない子供の、強い意思みたいなものを感じました。
口うるさいママが自分に重なり、ちょっとバツが悪くなりながら読みました。
きっと子どもが読んだら楽しいと思います。 (クッチーナママさん 40代・ママ 女の子18歳、女の子16歳、男の子13歳)
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