夜になって日が沈み、動物達も鳥達も魚達も、船も飛行機も自動車も、そして子供たちも眠りにつきます。ひとつひとつ、眠りにつく様子が描かれています。そして最後に神様へお祈りします。 「ものいえぬちいさなものたちをおまもりください」
やや大雑把なタッチの絵と、とても大きな文字で、独特の雰囲気を醸し出しています。ひとつひとつ、眠りについていく様子を読んでいくと、心が落ち着いてくるのがよくわかります。文章に無駄がなく、美しい詩を読んでいるようです。 最後に神様へ祈りを捧げる場面では、子供たちへの想いがこもります。ぜひ寝る前に子供に読み聞かせたい作品です。
夜、鳥もけものも、さかなも、羊も、眠ります。眠りという自然の営みを、やさしいことばと柔らかな色調の絵で描いた絵本です。子どもを心やすらかに眠りの世界へといざないます。
【安藤パパ】 「ねむたい○○たち」。子どもと繰り返すこのフレーズは夜のしじまに響き合い、深い眠りを誘う。まるで聖書をひもとくような感覚だが、神の存在は子どもたちにはまだ理解されないだろう。それでいい。「きみはいつもだれかに守られてるんだよ」ということが伝わればいいのだ。 「ものいえぬちいさなものたちをおまもりください」。この祈りのことばを僕の腕の中で聴く娘は今夜も安心顔で眠りにつく。静かで敬虔な絵本です。
本を読み出すと止まらない娘なので、
我が家では寝る前に本は読まないのですが
この本は特別のようで、最近は寝る前の一冊になっています。
初めて読んだ時、娘は夢見るように深呼吸し
「この本って、神様が創ったのかしら」といいました。
読み始めてすぐに、神様を強く感じたらしいのです。
最後に本当に神様が登場したので、娘と一緒にびっくりしました。
娘いわく、この本を読むと、なんだかゆったりした気分になってくるそうです。
眠りを誘うのに最適に言葉が選ばれているのでしょうか。
石井桃子さんの訳は、本当にすばらしいです。
途中、ハチが巣でなく花の中にいるのが、娘としてはしっくりこないらしいですが(眠るためには巣に帰るはずなのにとのこと)
とにかく、ここ最近で一番お気に入りの一冊です。 (やこちんさん 30代・ママ 女の子4歳)
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