夏の近づくある日、いたちの親子が木の根元にある小さな穴から現れました。外に出て、お母さんいたちに食べ物の採り方を習います。外敵から身を守り、1年ですっかり大きくなったいたちは春、子供をつくり夏にはまた、いたちの親子を見ることができるでしょう。(かがくのとも14号)
かがくのとも復刻版として、我が家にやってきた絵本です。
5歳の長男が最近お気に入りで、毎日読んでいます。
いたちは魚やねずみを獲って食べる、でも、ふくろうや犬は怖い敵・・・
実際、物語の途中で、いたちの子のうち1匹は、ふくろうに捕まって食べられてしまって、次の場面からは子いたちが1匹少ないのです。
あえて淡々と、長男が「あ、減ってる」と指さして言うくらいの淡白さ。
そして、おかあさんいたちは子どもを連れているけれど、おとうさんいたちは子どもが生まれてしばらくすると離れていってしまいます。
弱肉強食、自然の摂理を、じんわりと伝えてくれます。
おならをして敵を追い払うという習性もきちんと紹介されています。
子どもはそこで笑いますが、この絵本は笑わせようとしているのではなく、
これもれっきとした動物の知恵なのだ、というスタンスです。
子どもに阿らない潔さに好感をもちました。 (シーアさん 20代・ママ 男の子5歳、男の子2歳)
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