水辺を地学的にも調べながら、かかわる自然現象も解説。理科教科書単元との対照表も収録。自由研究の参考図書。 第4巻は森の水たまりを調査。
福岡県北九州市の山に実際にある「消えない水たまり」を取材し、そこに住む生き物たちの生活や、地形の特徴、季節による変化、人との関り…などをまとめた写真絵本。
2011年刊行。自分の住んでいる場所の近くに、実に不思議な自然の営みがあることを知ったら、私も驚くだろうと思った。
また、地形の関係で、きれいな水が安定供給され、水たまりは年中消えることなく存在し、カエルやサンショウウオなどの生き物を守り、子育てができる環境が保たれているという。
なんだか、神様が守っているような印象を受けた。
地元の人もよく知っている場所で、子どもたちも大人も水場に親しみ、見学に来たり、生き物と触れ合ったりして、大切に扱い、親しんでいる。
こういう素敵な場所がどんどん大事にされて、残されて守られていくことは嬉しい。
カエルやサンショウウオが卵から大人になるまでの様子などを見ると、この世に不思議が満ちていることが感じられ、なんだか素敵な気分だ。
水場は本当に命のゆりかごだと思った。
写真も神秘的で、素敵な命の営みを、カッコよく伝えてくれている。粋なショットが多くて、しびれる一冊。 (渡”邉恵’里’さん 40代・その他の方 )
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