あかちゃんが生まれた、私はお姉さんになった−この事実を受け止め、納得しようと揺れ動く幼い主人公の心が、淡い水彩の絵に託されている。
弟が生まれるちょっと前、母親が読んでくれた絵本。
私の気持ちはまさにこの「私」の気持ちそのままでした。
(弟とは分からなかったけれど)赤ちゃんが来る。きっとかわいい。かわいいと思う。けど、どうしよう。お母さんを取られちゃう。けど、かわいい。そんな戸惑いの気持ちを、この絵本が昇華してくれました。
そして、新しく家族を迎えることになった従兄弟の娘に、この本を読んで聞かせています。
「私、お姉ちゃんになるの」
と、ちょうど3歳になる従兄弟の娘は得意顔です。
でもちょっと…どうしていいか分からず戸惑い顔になることも…。
そんなとき、この絵本を思い出してくれたらいいな。と思います。
いわさきちひろさんのイラストが、ドキドキした心を静かに落ち着かせてくれます。 (ねこなさん 30代・その他の方 )
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