本を開くとポップアップのしかけで、子どもの等身大の動かせる人体もけいがとびだします。小さな子どもにもよくわかる人体の絵本です。
3歳の次男が、たまたま絵本カタログに載っていた人体絵本の表紙写真を見て、「見たい!!!」と言うので、図書館から借りてきた2種類のうちの1冊でした。もう1冊は同社のジュリアーノ フォルナーリ著『人体絵本―めくってわかる からだのしくみ 大型本』です。
こちらの本は、表紙を開くと屏風型の折り込み付録のようになっており、本全体が1枚のポスターのように広がります。そこには140cmの人間の絵が描かれていて、仕掛けも、骨も筋肉も1枚の絵に重なりあっていて、顔の部分は立体的に持ち上がるようになっています。手も動くようになっていて、面白いです。子供のサイズに近いほぼ実物大で、実感を得やすいと思います。ただ、仕掛けが複雑なので、小さな子がいじると破れたり外れたりしやすいのではないかと感じました。実際に図書館で借りたものはあちこちがテープで補修してありました。ちなみに、うちには身長130cmの長男がいるのですが、この絵は長男よりはるかに肉付きが良いようでした。他にページはなく、説明はポスターの裏面にあり、幼児から小学校低学年くらいまでの子向けのようで、コラムのような感じで全体を網羅した説明にはなっていません。
それに対してもう片方の『人体絵本―めくってわかる からだのしくみ 大型本』は、筋肉とか、骨とかのテーマごとに見開き4ページあって、それぞれのページでテーマに沿っためくる仕掛けがあります。しかけは割と単純です。見開きページで人間一人の絵が描かれているので、実物大というわけではありません。しかし、各ページの縁にそのページに関わる詳しい説明が全文ルビつきで書かれていて、小学校中学年くらいからしっかり学習できるレベルだと思いました。
小さな子に身体に興味を持たせたいならこちら、しっかり文章を読むことができて知識を増やしたいならもう一方が向いていると思いました。 (さみはさみさん 40代・ママ 男の子7歳、男の子3歳)
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