京都府にある福知山市動物園に、親をなくしたサルとイノシシの赤ちゃんがやってきました。ひとりぼっちがさみしくて、毎晩泣きさけぶ子ザルのみわちゃんでしたが、園長の思いつきでイノシシのうり坊と一緒に寝かせてみると……。「おサルのロデオ」として、テレビや新聞でも話題になったこの2匹の友情を中心に、周りの人間の優しさ、他の動物たちとの交流を描いた、心あたたまる作品です。
<ここがポイント> ・表情豊かな動物園の仲間たちに注目! ・親をなくした動物同士が、共感していく姿に胸を打たれます ・読後感がさわやかです
<編集者から> 子ザルがうり坊の上にまたがる、珍しくも愛らしい姿。新聞でその写真を見て衝撃を受けた深山さくらさんは、すぐに福知山市動物園に電話をして、園長の二本松さんにいろいろとお話をうかがったそうです。その後、深山さんも画家のおくはらゆめさんも現地で丹念な取材をされ、みわちゃんとうり坊の気持ちに寄り添いながら、魅力的な作品を作りあげてくださいました。物語に登場する二本松園長をはじめ、職員さんや獣医さんなど、一生懸命に2匹をサポートする人間の優しさと豊富なアイデアにもご注目ください。
子ザルとウリ坊の、かわいらしいお話でした。
実際にあった出来事ということで、驚きました。
動物たちのセリフは、作者さんの想像なのでしょうね。
どの場面でも、心が温かくなるような言葉があると思いました。
母親との別れという切ない出来事から始まる物語ですが、それぞれの成長は力強く感じました。 (なしなしなしさん 30代・ママ 女の子7歳、女の子3歳)
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